テレビ時代のアイドルたち①
こんにちは なりチョップです
平成のアイドル史を振り返るこの企画、今回からは各アイドルにフィーチャーしていきます。
平成アイドルといっても30年の時間が経つと社会的背景など変化が激しいもので、アイドルの活躍の場も大きく変わったと思います。
ということで、テレビ時代のアイドルと題してSPEED、モーニング娘。、松浦亜弥の3組を見ていきたいと思っています。
第一弾はSPEEDです。
沖縄アクターズスクールが生んだ女性ダンスボーカルグループ
SPEED
かの有名な安室奈美恵や三浦大知といった歌って踊れるがコンセプトのライジングプロダクション所属アーティスト。
安室奈美恵より身近な小・中学生の憧れの的として君臨し、J-POP界にその名を轟かせた。
SPEEDを語る上で重要なポイントは大きく二つ、言わずもがな歌と踊りだ。
歌って踊れるアーティスト
SPEEDの一つ目の特徴は瑞々しい歌声だ。
小・中学生の少女の声は厚みはないが、非常に瑞々しく透き通っている。この歌声がユニゾンとなることで厚みを出しているのが特徴的だ。
次に踊りだが、アクターズスクールでそれぞれレッスンを受けていたため非常にレベルが高い。
ここでレベルが高いというのは難しいステップを踏めるという意味では決して無く、全員が全員音に乗ることができるという意味である。
小・中学生が音に乗ってハツラツと歌を歌うだけで非常に絵になったものだ。
彼女たちはまさに全身で音楽を表現していた。
アクターズスクールとライジングプロダクション
SPEEDなどライジングのグループは提携を結んだダンススクールの広告塔としての役割も一部担っていた。
SPEEDの他に安室奈美恵、三浦大知や満島ひかりらが所属したFolderなどアクターズスクール出身のアーティストたちもこの時期に活躍している。
彼らの紹介の際には必ずと言っていいほど沖縄アクターズスクールという冠が付いてきた。
当時小中学生であった彼女たちはスクールに通う世代と近しく、まさに広告塔としてその影響は多大なものであったに違いない。
しかし、ただテレビ番組に出演するだけでは簡単には人気に火がつかない。なにより宣伝をするにはたくさんテレビに映る必要がある。
そんな彼女たちを語る上で欠かせないのがテレビ番組のTHE夜もヒッパレだ。
THE夜もヒッパレ
日本テレビ系列の番組で、毎週邦楽トップ10にランクインした楽曲を出演するアーティストがカバーするという内容である。
この番組にはライジングのアーティストも多く出演し、安室奈美恵とSPEEDはレギュラー出演していた。
カバーであるものの毎週歌番組に出ていたため、すぐさまお茶の間に広がった。
こうしたコンスタントなテレビ出演によりSPEEDはトップアイドルへと登りつめたのだった。
THE夜もヒッパレの出演映像
もちろんSPEEDは歌うだけでなくダンスもバリバリ踊る。
SPEEDとR&Bの相性は抜群
個人的な感想
現在のアイドルグループに比べるとダンスパフォーマンスは派手でもないんですが、ライジングが掲げる歌って踊れるを貫いたグループです。
まあ時代を考えればレベルは高いのではないでしょうか。
正直私の中でSPEEDはアイドルとアーティストの間の位置付けで、後のアイドルに比べるとキャラクター性ははっきり言って薄いですね。
時折女子中学生らしい一面も見せますがその程度といったところ。
ただ、キャラ売りをせずパフォーマンスで魅せていたためカリスマ性は逆に高まったのかなと思います。
この時代、世はまさに沖縄アクターズスクールブーム。SPEED、安室奈美恵、DA PUMP、Folder名だたるアーティストたちがメジャーデビューを果たしています。
しかしこのブームもSPEEDの解散後2000年を境として収束しちゃいます。
そしてその後しばらくライジングのグループが注目を浴びることはなかったです。
しかし近年、荻野目洋子のダンシングヒーローの再ブレイクを皮切りに三浦大知の紅白出場、DA PUMPの再ブレイクなどライジングの時代が戻ってきたなと感じます。
私は三浦大知やDA PUMP、そしてフェアリーズのファンであり、ライジングプロダクション所属のアーティストに注目が集まってきていることが本当に嬉しいです。
令和では彼らのさらなる活躍とともに、彼らの意志を継ぐ新たな少年少女たちのグループが誕生することをとても期待しています。